スタンバイフェイズ:前回のあらすじ
「バビロンの大富豪」を読み、無理しない節約の秘訣は「収入の10%を貯金」「予算を立てる」、そしてある程度貯金ができたら「元本を割らない範囲で投資する」と学んだマサキ。
だが、それは特に目新しくもない些細な知恵にすぎない。こんな簡単なことで本当に浪費が治るのか?信じてくれない通りすがりの武士に対し、マサキは家計簿を見せつけることに。
さて約束通り見せてもらおうか…お主の家計簿とやらをな。
クク…見せてやるぜ!生まれ変わった私の生活費!
メインフェイズ:家計簿!!劇的ビフォーアフター
さて、私は今年の1月からバビロンの知恵を実践していた。その成果はいかに?
実際の3月の家計簿を、昨年と今年で比較してみよう。一人暮らしのリアルな金額をお届け。
3月分の全費目比較
昨年4月はイレギュラーな高額出費があったから、3月分で比較していくぜ。
左が昨年、右が今年でござるな。
【2021年3月の支出】
固定費
家賃・駐車場代……………62,200
光熱費………………………14,600
スマホ代……………………10,228
サブスク代………………… 2,410
保険………………………… 9,520
ローン………………………51,448
税金等……………………… 3,800
固定費合計………………154,206
変動費
食費…………………………13,123
日用品………………………8,112
娯楽費………………………24,073
経費…………………………19,440
特別費……………………… 9,438
変動費合計…………………74,186
総支出………………………226,280
【2022年3月の支出】
固定費
家賃・駐車場代……………62,200
光熱費………………………17,692
スマホ代…………………… 2,092
サブスク代………………… 1,219
保険………………………… 8,020
ローン………………………31,586
税金等…………………… 19,938
固定費合計………………142,792
変動費
食費…………………………11,177
日用品……………………… 3,525
娯楽費………………………15,970
経費…………………………17,266
特別費……………………… 3,278
変動費合計…………………51,216
総支出………………………194,008
ローンがいくつか終わって2万も減っているではないか。
某は騙されんぞ。
バレたか。でも給付金のツケで税金が上がったから大差ないだろ。
それより変動費を見てくれ。
おお!しっかり成果が出ているでござるね!
くっ…たまたま安くなった月を晒しただけだろう。
どうせこの前後で豪遊しておる。
それは読んでいたぜ…!リバースカードオープン!
1〜2月の変動費比較
【2021年1月の支出】
食費…………………………9,844
日用品……………………… 9,551
娯楽費………………………23,703
経費…………………………12,937
特別費……………………… 8,640
変動費合計…………………64,675
総支出………………………214,657
【2022年1月の支出】
食費…………………………9,613
日用品……………………… 4,342
娯楽費………………………11,990
経費……………………… 14,488
特別費……………………… 3,230
変動費合計…………………43,663
総支出………………………226,326
【2021年2月の支出】
食費…………………………11,971
日用品……………………… 3,353
娯楽費………………………22,283
経費…………………………31,508
特別費………………………2,123
変動費合計…………………67,468
総支出………………………225,000
【2022年2月の支出】
食費…………………………7,769
日用品……………………… 4,159
娯楽費………………………13,286
経費…………………………16,764
特別費……………………… 7,933
変動費合計…………………49,911
総支出………………………197,663
ば、馬鹿な…!アリエナイ…!
固定費は3月と大差ないから省略したぞ。むしろ12月から3回払いで組んだローンがあったから、今年の方が高い。
変動費を削れた割に、一月の総支出が増えているのはそのせいでござるな。
だからろーんは組むなとあれほど…。
それは本当に反省した。
約2万円の無駄遣い削減に成功
収入は隠しても、税金で所得が察せられ恥ずかしい限りだが、赤裸々に晒したことで少しでも参考になれば幸いである。
ちなみに4月は変動費が5万6千円、総支出は18万。
諸事情で通院が発生したせいで変動費が高くなったが、何もなければ4万ぐらいで収まっていた。昨年の変動費が6〜7万水準だったので、コンスタントに2万円ほど節約できている。
たった2万でも1年続ければ20万以上ゆとりができる。引き続き頑張りたい。
とはいえ、この時期は閑散期で収入少ないから、昨年はこれでも出費抑えてるつもりだったんだよな。本当の勝負はここからだ。
なるほどな。ここまでの努力は認めるが、また年末に最終的な成果を見たいものだな。
受けて立つぜ!学生時代以来の黒字家計簿を見せてやる!
フン…!
バトルフェイズ:おすすめの家計管理
私が月2万の節約に成功したのは予算を管理でき、「収入の10%」という柔軟かつ明確な貯金目標額が設定されたからだ。特に予算は重要。かつて使用していた家計簿アプリにも「予算」機能はあったが、甘い目標を設定すれば達成しても赤字になり、きつい目標ならば達成されないのが当たり前になってしまう。
闇雲に予算を立てるのではなく、目に見える形で予算管理するのがコツだ。その為に実際に使用して効果があったものを紹介するので、これから節約を始めたい人の参考になったら嬉しい。
予算はアプリで見える化:「毎日の予算」
家計簿アプリは色々出ているが、圧倒的おすすめはこちら。
面倒な予算管理が手軽に!
「使った金額」ではなく、「あといくら使えるか?」を見える化してくれるのが他の家計簿アプリと異なる点。多くの家計簿アプリの予算機能では、費目ごとに予算を設定するものが多い。しかしこのアプリはその名の通り、「一日ごと」の予算管理。たとえ一つの費目の出費が増えても、一日の出費を調整することで、全体的なバランスが取れる。食費があといくら、日用品があといくら、とちまちま計算するより、「今日使える金額は1000円!」という方が圧倒的に管理がラクだし分かりやすい。
予算は収入、固定費、目標貯金額を入力するだけで日割りしてくれるので、費目ごとのバランスに頭を悩ませなくて良い。さらに、貯金額は収入に対する%でも設定可能。アルカドの知恵を実行するのに打って付けのアプリというわけだ。ただ、残念ながらAndroid版はない。
私はフリーランスだから実際には「固定収入」じゃなくて「臨時収入」を使っているけど、どのみち毎月手入力するなら「固定収入」を使った方が、貯金額を%で設定できて便利かもしれない。
負けず嫌いなほど貯まる!
お金を使わなかった分だけ、次の日の予算が目に見えて増えていくのでゲーム感覚で貯金ができる。予算をマイナスにしたくなくなるので、買い物でも本当に必要な物を吟味するようになった為、無駄遣いが減った。
iPhoneのウィジェットも設定可能なので、アプリを開かずして今日の予算を日々確認できるのも便利。アイコンのみで置いておくより、ぜひホーム画面のよく見るページに設置しよう。常に正しい金額を表示させたくなり、入力漏れやサボり防止にもなる。
また、収入や支払い金額を任意の期間で分割することもできる。月の収入にばらつきがあったり、大きな買い物をする時も、適度に分配すれば極端な予算変動を起こさずに済む。
繰越機能もあるが、一日に使える金額が大きくなりすぎると、財布の紐が緩みがち。繰り越さずに月毎に予算管理するのがおすすめ。
Apple Watchで更に便利!
「毎日の予算」は無料で使えるアプリだが、分析グラフなどの追加機能を有料で購入可能。サブスクではなく買い切りなのでありがたい。一機能につき400円(2022/05/14現在)。
追加機能にはApple Watch版を使うことができるものがあり、コンプリケーションにも設定可能。私はこれまで、スマホに金額やカテゴリを入力するのが面倒で家計簿アプリは続かなかったが、こちらは支払ったその場でApple Watchにさっと入力できるので大変便利。これがなかったら入力をサボっていたかもしれないので、私にとって400円以上の価値があったのは間違いない。
週ごとに出費を俯瞰:手書き家計簿
「毎日の予算」は浪費防止に効果的だが、収支把握にはやはり家計簿もつけたい。
家計簿をつけ、一週間ごとに各費目の合計を出すことで「嘘…私の娯楽費使いすぎ!?」と気付き、物欲をセーブすることができる。
以前使っていた「かんたん家計簿」では、週のまとめがなかったので、月末までいくら使ったのかよくわからず、支出のコントロールが難しかった。そこで、簡単かつ週ごとの支出がわかりやすいよう、手書きの家計簿をつけている。私が参考にしているのは「街角レモンの暮らし手帳 / まちれも」チャンネルさんの下記の動画。
もちろんアプリや市販の家計簿を使ってもよい。ただスマホを触るとつい関係ないゲームをしてしまうし、意外と入力が面倒。市販の家計簿のフォーマットも、週ごとのまとめを管理しようとすると分厚くて場所を取ったり、自分には必要のない欄やページがあったりして勿体ないので、自分で手書きするのが最強。
家計簿は習慣化する為、必ず毎日つけること。溜めるとどんどん億劫になっていく。支出がなかった時もノーマネーデーを記入することで、家計簿を開く習慣ができる。紙のノートだとシールを貼ったりできて楽しい。
…なーんて言ってるけど、正直3日分溜めてる。
週ごとのまとめは重要でござるよ。せめて週に一度は必ずつけるでござる。
固定費を見直そう
これまで変動費を節約する方法を紹介したが、ちょこちょこ節約するより、固定費を見直せば手っ取り早く年間支出は減る。私が実行したのは以下。
- 使用頻度の低いサブスクの解約
- スマホを格安SIMに変更
- 電力会社の見直し
- 保険の見直し
- ローンを組まない
一番恩恵が大きかったのはスマホ代。現在ワイモバイルを契約しているが、心配していた通信速度などは不便を感じていない。むしろシンプルMプランにしたので、使えるギガが倍になり通信制限もなくなった。
ちなみに電気代は他社に乗り換えた結果、高くなったので戻した。変更する場合は事前シミュレーションはしっかりやるべき。
軽い気持ちで組んだローンにはここ数年苦しめられたので、今後は手持ちの金で買えるものだけ購入しようと思う。どうしても組む場合は一年以内に返済できる回数にする。
貯金と生活費の口座は分けよう
せっかく節約して貯金しても、生活費の口座に入っていると実感が湧きづらい。残高が増えていくのは嬉しいが、動きが激しく、どのくらいの成果が得られたのかが見えない。口座を分けることで、これまでの努力が目に見える形で積み上がる為、モチベーションも高まるだろう。
とはいえ私はまだ分けていない。貯金と言っても老後の費用や大きな買い物の為の蓄えではなく、ソシャゲ課金の軍資金としてちょこちょこ使いたいからだ。預金残高が目標金額付近で安定してから実行する予定である。
エンドフェイズ
節約といえば苦しいイメージがあると思うが、私はこれまで紹介した方法を実践した以外、特に何も頑張っていない。なので、初めて今年1月家計簿をつけた時は計算を間違えたかと思ったほどだ。もやし炒めばかり食べたり、穴のあいた靴下をは履き続けたり、なんてことはしていない。本当に欲しいものは予算に組み込み、それほど欲しくないものや、すぐに必要でないものに浪費しなかっただけ。
今までは3000円ならほとんどタダ、ぐらいの気持ちで気軽に色々課金していた。だが今では3000円は大金だ。無闇に1点狙いのスタレを引いて金月を貰ったって、私のQOLは上がらない。10連チケットは欲しかったけど。
【スタレ】
スターレジェンドガチャ(グラブル)。ピックアップされたキャラクター解放武器や召喚石数種類の中から、確定で1つ抽選されるオマケつきの10連ガチャチケット。未所持キャラや石が多いほど当たりを引く確率が高まるが、狙ったものが引けることは稀(個人の感想です)。
【金月】
ゴールドムーン。ゴムとも。既に所持している武器がダブった場合にもらえる。複数集めると有用なアイテムと交換可能。
無理なく節約を続け、これからは大事に金を使うことにする。俺たちの節約は、まだ始まったばかりだ。
よーし、軍資金を増やして今度はSCRをゲットするぞ!
相棒殿に投資までする余裕ができるのは来世であろうな。
覚えていてやる気があったら、年末か年始に2022年の成果を公開予定!
果たして黒字を達成することはできるのか?結局あの武士は誰だったのか!?
次回もお楽しみに!
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